古賀野々華さんが新聞やニュースで取り上げられていましたね。
「留学先の米高校 福岡の女子高生 古賀野々華さん訴え 原爆きのこ雲 ロゴ誇れる?勇気出し動画 反響広がる」
日本人が見て疑問を持つことは当然。でも、本当に素晴らしい勇気と行動力やな😆👍 #古賀野々華 #広島 #長崎 #原爆 #アメリカ #ワシントン州 #リッチランド #福岡県 #大牟田市 #愛媛新聞 pic.twitter.com/a44tXonzLG— takayama (@tkym7785) 2019年7月25日
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古賀野々華さんの出身高校と留学先はどこ?
古賀野々華さんは福岡県大牟田市の高校3年生です。
まだ現役の学生さんなので学校名は伏せておきますね。
アメリカ、リッチランド高校に留学し、
現地の生活を送っていました。
リッチランド高校がある町、
ワシントン州西部のリッチランドは
長崎に投下された原子爆弾のプルトニウムを生産した
という歴史を持っています。
戦後も核関連の産業が盛んな町で、
「原子力の町」とも呼ばれてきたところです。
住民の多くはそのことに誇りを持っている、
そんなお土地柄でした。
学校のロゴには原爆のキノコ雲が使われています。
生徒達はこのロゴの入ったTシャツを着たり、
学内のバスケットゴールの下など、
至る所でこのロゴを見かけます。
日本で言う校章のようなものですから当然と言えば当然ですが・・・
#古賀野々華
素晴らしい若人!米 高校のロゴマークにキノコ雲。これに対し、日本から留学していた女子高校生がとっが行動が大きな反響を呼んでいます。 https://t.co/mTJ82c7hvd
— kentaro fujiwara (@KenFuji06) 2019年8月8日
このことに違和感を覚えた古賀野々華さんは
自分の考えとして原爆の歴史をリッチランド高校の学生に
校内放送の動画で投げかけました。
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古賀野々華さんのスピーチ全文
以下がその全文です。
アメリカ留学、リッチランド高校での学校生活は楽しかったです。一生忘れないような友人や思い出もできました。いろいろな経験から成長でき、多くのことを学ぶことができたと思います。
みなさんの歴史や文化、視点について私は学んできたので、今回は私の(視点)を知ってほしいと思います。
私は長崎に近い、福岡の出身です。長崎は2発目の原爆が投下された場所です。わたしがこの高校に来られたのは皮肉な感じもします。
私の出身地は当初、原爆の標的でした。私の祖父母が焼け死んでしまっていたら、私はここにいなかったかも知れません。しかしその日、天気が曇りだったので標的は長崎に変わりました。
リッチランド高校ではキノコ雲のロゴは誰もに愛され、そこらじゅうにあります。私にとって、キノコ雲は犠牲になった人と今の平和を心に刻むものです。キノコ雲の下にいたのは兵士ではなく市民でした。罪のない人たちの命を奪うことを誇りに感じるべきでしょうか。
私の国では毎年“平和の日”があり、若い人たちは原爆によってもたらされた荒廃や恐怖について学びます。長崎では8万人もの市民、多くの子どもや女性が不正義なことに殺害されました。
私はみなさんのロゴマークを変えたいと思っているわけではありません。みなさんに個人的な見方について知ってほしいのです。
リッチランド高校ではキノコ雲は誇りの対象です。考えてみて下さい。爆発の後にできるキノコ雲は、爆弾が破壊したもので作られています。私は町の残骸や、戦争に参加していない罪のない子どもや女性、男性(からできたキノコ雲)に誇りを感じることはできません。
私がここにいるのは、あの日が曇りだったからなのです。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190628/k10011970651000.html(NHK NEWS WEBより引用)
上記ページからその時の動画を視聴することもできます。
古賀野々華さんのスピーチに対する感想とまとめ
日本でも、地域によって学校で学ぶ歴史には差があるでしょう。
やはり、広島・長崎に育った人に比べて
他県の人の学びは薄いものです。
それでも、唯一原爆の被害にあった国である日本は
原爆の悲惨さを風化させてはならないはずです。
出来事の受け止め方は見方によって変わります。
アメリカの歴史では
「原爆によって戦争を早期に終わらせることができた。」
という見方があることから
原爆を作ったことを誇りとしているのでしょうね。
原爆を生み出したアインシュタインも
作るべきでなかった物と原爆を振り返っているのに・・・。
何を学ぶかはとても大切なことです。
そして、
その考え方が当たり前の場所を訪れ、
違和感を感じたからと言って、
そのことを一つの考え方、
として問題提起し、
人に伝えられるかというのはとても勇気がいったことでしょう。
古賀野々華さんが
自分の考えを述べられたことは
本当に凄いことだと感じました。
家族や先生、友達といい出会いをしているからでしょうね。
これからもステキな人であり続けてほしいと思います。
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